症例紹介 CASE

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副腎皮質機能低下症(アジソン病)

院長の橋本です。9月8日(日)はお休みをいただいて、高知県の四国三学会に参加しました。

学会は普段の診察などで経験した事、研究した事などを発表しみんなで知識を共有し勉強する場です。

今回は当院から私も一題発表しました。

 

当日も翌日以降も聴講いただいた獣医の先生達から発表で使った薬剤や内容などのお問い合わせもあり、

発表した甲斐があったと感じ、すごく嬉しかったです。


 

早速ですが、発表内容は、

副腎皮質機能低下症(アジソン病)という病気でした。

要約すると、『デソキシコルチコステロンピバル酸塩(DOCP)注射を用いると管理がすごくしやすいよ』

という内容です。

 

アジソン病は凄く珍しく、主に犬の病気です。猫はもっと稀です。

症状は消化器症状(嘔吐、下痢)、振戦(ふるえ)などが代表的ですが

元気・食欲消失、沈うつ状態(ぐったりだるそう)などがあります。

症状も軽度な下痢からショック状態(アジソンクリーゼと呼ばれる)まであり

命に関わることもあります。

 

この病気になると、副腎皮質から出ないホルモンの代わりとなる補充が一生涯必要となり、

飼い主さんの不安度もかなり高くなる難病です。

 

簡単にまとめると

『フロリネフ内服薬で維持できない犬でも、DOCP注射で維持しやすく

すごく元気になったよ』という結果を話させて頂きました。

 

 

あくまで当院で行っている診断・治療を元にしています。

ご参考にしていただけたら幸いです。2024.9.9

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