症例紹介 CASE

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外耳道洗浄

院長の橋本です。何もネタが思いつかなくて、早、行き詰ってきていますが💦

先日、猫の外耳道の頑固な耳垢除去をしましたので、今月も動画などアップしてみます☺

 

まずは正常な耳の構造です。犬の模式図絵。

赤で描いたところが、水平耳道、垂直耳道のL字型構造です。奥に鼓膜があります。

 

正常であれば鼓膜周辺から、上皮運動というものが起こり

内部から外部へ自然と耳垢が排泄されます。

耳垢は個体差はありますが出てくるものなので、普段は拭き取るだけで大丈夫です。

何かしらの原因、例えばアレルギー、細菌感染、真菌感染、環境要因、異物、腫瘤物などが

外耳道に存在することにより、上皮運動が妨げられ耳垢が溜まり外耳炎や痒みが起こることがあります。

 

猫ちゃんの外耳道は比較的まっすぐな構造なので、見やすいです。

正常な耳。鼓膜とその奥の耳小骨が透けて見えます。

 

 

次は反対耳の奥に詰まった耳垢です。家での洗浄を一週間、病院での洗浄後、持続型点耳薬をしてもビクともしなかったので麻酔下にて、処置をしました。

耳垢が乾燥している場合、鉗子でスポンと抜けることもあるのですが、この猫ちゃんの耳垢はベトベトで軟らかくすぐに崩れるので少しずつ鉗子で除去しました。

 

鉗子で取れなくなったら、残りはカテーテル洗浄にて切除します。

鼓膜からスポンと外れるところは爽快です。

 

鼓膜がきれいになったので、残りを洗い流します。

 

鼓膜周辺をきれいに保つのがポイントで、できるだけ奥に点耳薬を入れて終了です。

汚れ具合にもよりますが、片耳30分~1時間30分くらいかかります。抜け毛なども取り除けます。

 

あくまで当院で行っている診断・治療を元にしています。

ご参考にしていただけたら幸いです。

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